ファッションセンスン

ファッションセンスンについて語るブログ

パッケージファッション

とあるデザイナーが、最近の若者のファッションはパッケージ化している、と話しをしていた。3人ワンパック、のように、複数人で初めて完成されているスタイルのようだ、と。その感覚は分かる。連れだって歩いている人たちは雰囲気が似ていることが圧倒的だし、私にとってはみんな同じ、にみえてしまう。年齢を重ねた証し、では片づけられない程に、同化の様子を感じる。

分からない。私の行動範囲は限られているし、もちろんまだ知らない世界は山ほどあるだろう。でも、メディアなどをみてもそのように感じるので(テレビはみないけれど)、世の中的にその気配はあるのだと思う。

 


しかし、そのデザイナーは、こうも言っていた。「でも、一緒にいる子たちの中では微妙に違いを表現しいて、例えば前髪のありなし、とか一応、違う存在でいたい、という姿勢は見える」とも。

それも分かる気がする。でもやはりそうはなっても、私はより、それぞれが「全体
を形づくる為の一つのピースになっているように見えてしまう。ファッションを知らぬ私が偉そうなことを言うつもりは全くなく素直な感想なのだが、でも、私の目線には、「一人」で完成されていないファッション、という感覚がある。

続けてそのデザイナーは、それはメディアのせいでもある、とも言っていて。商業的に、流行を提示するのも大切なのかもしれないが、その流行で個性が無くなってしまうのでは、何だか、のような。

個人が一人を怖がらずに、ひたすらに自分を広げていく作業を続けていけたなら、もう少しファッションの世界も広がるのかもしれない。もう、プロがいつもあたふたしちゃう、位の勢いあるファッションに満ちた世の中だったら、もっと面白いのではないかな、と思ったりもした今日この頃。